- 概要 -
愛とは、自己犠牲も厭わず、対象となるものに見返りも求めずに慈しみ、受け入れること。対して好きとは、愛と同じく好意的な感情を指すが、潜在的に見返りを求めたり、自分が対象を好きでありつづける為の状態維持を相手に求めている。
- 詳しい解説 -
愛は、自分の事よりも相手の事を損得抜きで考え、短所でさえも受け入れて包み込む程の感情や姿勢を指す。愛とは与えるもので、自分ではなく相手を主体とし、相手が喜ぶ事や、為になる事を考え行動する事で幸福感が得られる。非常に利他的な感情。
好きは「自分が」相手と一緒にいたい、相手に自分を想ってほしい、自分がやってあげた事に対し相手に感謝してほしいといった、相手よりも自分が主体の考え方で、愛とは違い利己的な感情である。愛は与える事に対し、好きの場合は相手に見返りや結果を無意識的に求めている。利己的であるが為に、相手が自分の思い通りの行動をしてくれないと、強い不満や不安を感じてしまう、相手依存の不安定な感情だと言える。
ただ、愛と好きを明確に分けている人は多くなく、人の心の中で複雑に絡みあって共存しているケースが多々見受けられる。