天下りと出向の違い

天下りと出向の違い

天下りと出向の違い

- 概要 -

天下りとは、省庁や官庁の公務員を退職した者が、それなりの高い地位として外郭団体や民間企業に再就職をすること。籍は天下り先の団体に移る。出向は、籍は今勤めている団体に置いている状態で、子会社や他の会社、官公庁の仕事に就く事。

- 詳しい解説 -

天下りは、官公庁に勤めていた公務員が退職後(定年だけではない)に役員等の高い立場として民間企業や公団等に再就職する事で、籍は天下り先の企業に移っている。天下り自体は人事院の承諾を得れば法的にも問題はない。天下り先企業と行政間に癒着を生んで談合したり、税金が絡む団体へ天下りをくり返し(これを渡りと呼ぶ)、税金から支払われる退職金を何度も得る事が問題なのである。

出向とは、天下りとは違って籍は元の会社や団体に置いた状態で、関連会社や子会社等で仕事をする事。ドラマ「半沢直樹」の影響で、出向に対するイメージが「左遷」的な物になっているが、実際のところは企業による。自主退職に追い込為出向させたり、出向先の企業に転籍させられる事もあれば、外の世界で経験を積ませる為に出向させ、その後戻らせるという片道切符ではない出向もある。