遺伝子組み換えと品種改良の違い

遺伝子組み換えと品種改良の違い

遺伝子組み換えと品種改良の違い

- 概要 -

遺伝子組み換えとは、動植物の遺伝子を組み替えて、育てる時に都合が良い様にしたり、花の色を替えたりすること。豚と牛等違う種を掛け合わせることが出来る。品種改良とは、同じ品種同士を掛け合わせ、それぞれの良い点を受け継いだ子孫が出来る事を期待する作業。

- 詳しい解説 -

遺伝子組み換えとは、違う品種の良い性質を取り込む為に遺伝子を取り出し、別の品種に取り出した遺伝子を組み込む操作を行う事である。例えば、除草剤に強い作物を作ったり、乾燥に強くしたり、大粒の実がとれる作物にしたり、狙い通りの作物を早く作る事が出来る。厚生労働省によると、日本に出回っている遺伝子組み換え食品を使った物は、全て安全性を確認されたものとされている。とはいえ、消費者の中には懸念を抱く者も多く、一部商品には「遺伝子組み換え食品を使っていません」といった表示がされているものもある。

一方、品種改良とは、同じ品種同士をかけあわせ、それぞれの良い部分を引き継いだ子孫が出来る事を狙い交配する事で、狙い通りの物が一代で出来る事は稀で、出来たとしてもそれが安定して出来続けるまで交配を続けなければならないので、時間がかかったり、不必要な欠点が引き継がれてしまったりする問題がある。