印肉と朱肉の違い

印肉と朱肉の違い

印肉と朱肉の違い

- 概要 -

印肉とは、ハンコを押す時に使う色料を、油などとまぜて繊維質のものにしみこませたもの。色は朱が主だが黒等もある。朱肉とは、印肉の中で朱色のもののことをいう。

- 詳しい解説 -

印肉とは、判を押す時に使う色料を油や松脂等と混ぜて、ヨモギの葉の裏にある繊毛を精製したもぐさや、ぱんやと呼ばれる綿毛などにしみ込ませたもののことである。昔は半を押す時に血判を使う時代もあったなごりで、肉という字が使われており、それだけ印が大事な物だったということが伺える。色は朱が主だったものだが、黒や青等もある。

一方朱肉とは、印肉の中でも特に朱色のもののことを言い、現代の意味合いとしては印肉と同義であるに等しい。スタンプ台と混同されやすいが、スタンプ台のインクは水性の物が多く、時が経てば薄くなったり化学変化を起こすものもあるので、重要書類には不向きである。そのかわり連投には向いているので、簡単な事務内容の「至急」などの印や、年賀状で芋版を何度も押すような場合には重宝する。