敬うと尊ぶの違い

敬うと尊ぶの違い

敬うと尊ぶの違い

- 概要 -

敬うとは、自分より上位の存在に対して礼を尽くすふるまいをすることで、尊ぶとは、人の意志や自然現象、神など実態があいまいな物の存在を認めて大切にすること。

- 詳しい解説 -

敬うとは、自分よりも目上の存在、例えば年長者や、親、教師などの身近な存在から、実際に確認することはできない神仏などに対して、敬意を払うということである。尊ぶとは違って、敬うべきその存在のみが対象で、行動や理念といったものは対象にならない。また、本人が本当にその対象を心から尊敬していない場合でも、相手が社会的に敬うべき立場であるからとして、敬うというポーズをとっていることもある。

一方尊ぶとは、社会的にどうであるかという常識にはとらわれることなく、その人個人の考えや価値観で、価値があると思う物に対して敬う事をいう。例えばそれは、人物や神仏だけではなく、礼節や恐れ、賢、人の教えなど、「敬う」とは違い、行動やその心(精神)等も対象となる。