- 概要 -
遠心力とは、円運動を行っているものが回転の中心から外へ向かって行こうとする力のことで、コリオリの力とは回転の中心からの距離は関係なく、移動方向と垂直方向に受ける慣性力のこと。
- 詳しい解説 -
遠心力とは、円運動(例えば砲丸投げや、山道を自動車でぐるぐると登ったり下ったりしていく)を行っている物体が、回転の中心から外へ外へと向かって行こうとする力のことをいう。子供でも出来る簡単で分かりやすい実験としては、バケツに水を入れて腕に沿ってぐるぐる回転させる実験がある。逆さ状態になってもバケツの中の水はこぼれずにバケツの中におさまっているのは、外(空の方)へと遠心力がかかっているからである。回転の中心からの距離が長ければ長い程、強い力がかかる。
一方コリオリの力とは、移動する方向と垂直方向に受ける慣性力のことである。例えば反時計回りに回転する台の上に乗ってまっすぐ真正面にボールを投げると、ボールを手から放した瞬間にボールは回転する台の影響を受けなくなるので、ボールを投げた者からしから右方向に曲がって飛んでいう様に感じる。この力の強さは、回転の中心からの距離は関係しない。