温度と熱量の違い

温度と熱量の違い

温度と熱量の違い

- 概要 -

温度とは、物体がどれだけの熱さや冷たさであるかという状態のことで、熱量とは熱をエネルギーとした場合、どれだけの量が移動したのかを表したもののこと。

- 詳しい解説 -

温度とは、物の温かさや冷たさを数値化したもので、セルシウス度やケルビン、ファーレンハイト度などの温度の尺度がある。温度を測るには、アルコール式温度計や、水銀温度計、物体から発せられる赤外線や可視光線の強度を測定して温度を測定する放射温度計や、サーモグラフィなど、物体に直接触れずに計測出来るものがある。

一方で熱量とは、物体間を伝わる(移動する)熱をエネルギーとして捉えた場合、どれだけの熱が移動したかということを数値化したもののことである。単位はジュール(J)だが、カロリー(cal)を使うこともある。例えば70℃の物体Aと50℃の物体Bをくっつけると、温度の高いAからBへと熱が伝わる。この移動した熱のエネルギー量を熱量というのである。