回虫と寄生虫の違い

回虫と寄生虫の違い

回虫と寄生虫の違い

- 概要 -

回虫とは寄生虫の一種で、ヒトなど哺乳類の小腸等に寄生して栄養を奪ったり、毒素を出したり、卵を産んだりする。寄生虫とは、動植物に寄生し、その寄生したものの養分を吸収する動物のことをいう。

- 詳しい解説 -

回虫とは、雌雄異体の寄生虫の一種で、体は白っぽく、体長はオスが15センチ〜30センチ、メスは20〜35センチ程でミミズの様な細長い体をしている。哺乳類の小腸等に寄生して、宿主の栄養を奪う。大型の寄生虫の割には実害は少ないといわれているが、脳や目に移行した場合は失明等の重篤な症状に陥ってしまう。

寄生虫とは、宿主の体に寄生し、自分ではエサをとったりはせずに、宿主の養分を吸収して生きていくもののことをいう。様々な形のものがおり、寄生対象も、哺乳類や昆虫、魚、植物など、非常に幅広い。寄生者が宿主の体表に寄生することを外部寄生、宿主の体内に寄生することを内部寄生、宿主の細胞の中にまで入り込んで寄生することを細胞内寄生という。このように、自分ではこれといった働きはせず、人の物を奪い取り、宿主に不利益を与える様な堕落した生き方をしている人間を、寄生虫と呼ぶことがある。