核兵器と原発の違い

核兵器と原発の違い

核兵器と原発の違い

- 概要 -

核兵器とは、核が分裂や融合をした際に放出するエネルギーを破壊力として利用する兵器のこと。原発とは原子力発電の略で、核分裂物質を燃料とし発生した熱エネルギーを利用して電力を作ること。またはその施設のこと。

- 詳しい解説 -

核兵器とは、原子爆弾や水素爆弾のことである。原子核が分裂、融合する時に巨大なエネルギーが発生、つまり物凄い爆発を起こす力を兵器として利用するもの。ただ破壊したり熱を発生させるだけでなく、目には見えない放射線をまき散らし、放射線障害などで人々を苦しめ、病気にさせる。たった一発で何十万もの人の命を奪う恐ろしい兵器である。

原発とは、原子力発電または原子力発電所の略である。こちらは兵器ではなく、核分裂物質を燃料として発生した熱エネルギーを利用して水を熱し、発生した蒸気でタービンを回して電力を作るシステムになっている。安定して大量の電気を安価で提供出来、火力発電の様に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを出さない。

しかし、ひとたび事故を起こしてしまえば、放射性物質の流出等により、周辺の環境や人々に多大な被害を与えてしまうのは、東日本大震災の福島原発の事故から分かる。