活性炭とカーボンブラックの違い

活性炭とカーボンブラックの違い

活性炭とカーボンブラックの違い

- 概要 -

吸着力がよくなる様に処理した炭の事で、脱臭剤や浄水等に用いられる。カーボンブラックとは炭素主体の粒子の事で、主にゴム補強剤として用いられる。

- 詳しい解説 -

活性炭とは、気体や色素の分子等に対して吸着能力が高くなるように加工された炭素のことである。非常に小さな細孔(小さいあな)が発達しているのが特徴。木炭やヤシ殻等を高温で焼き、炭化してから水蒸気や炭酸ガス等で一部ガス化して細孔を作り出す他、薬品を用いて加工する方法もある。脱臭、脱色、浄水、し尿処理、ガスマスク等、日用品から工業系まで使用用途は幅広い。

カーボンブラックとは、炭素主体の微粒子のことで、油や天然ガスなどの炭化水素を原料として、熱分解法や不完全燃焼させることで製造される。主な用途はゴムや樹脂に入れて材料の補強、強化を行うことで、車のタイヤやホース等に用いられている。活性炭とは逆に、着色力が高いので樹脂やフィルムの着色に使われたり、紫外線を吸収するので紫外線により劣化防止効果を付加することが出来る。