活字印刷と活版印刷の違い

活字印刷と活版印刷の違い

活字印刷と活版印刷の違い

- 概要 -

活字印刷とは、活字と呼ばれる一文字ずつ凸型に彫られたものを組み合わせて版を作って印刷することをいう。活版印刷も活字印刷と同意義。

- 詳しい解説 -

活字印刷とは、木や金属に一文字一文字を凸型に彫り上げた「活字」という字型を文章になる様に並べてインクを塗り、上から紙を押し付けて刷る方法のことである。その為、活字は文字を左右反対に彫り上げている。英語であれば、アルファベットの数だけで良いが、和文の場合はひらがな、カタカナ、漢字と、恐ろしく膨大な種類と数の活字が必要になり、手間がかかりすぎる為、活字印刷より木版印刷(板に文章を彫る)が盛んだった。その後紙型(しけい。活字を組んだ後に特殊な紙を乗せ加熱、加圧し、軽くて薄い活版をつくること)が発明され、日本でも活版印刷が普及していった。

活版印刷も仕組みは活字印刷と同じである。今ではオフセット印刷にその地位をとってかわられた印刷術だが、「味わい深い」「ぬくもりがある」といった魅力から、名刺を活版印刷で依頼する者もいる。