監獄と刑務所の違い

監獄と刑務所の違い

監獄と刑務所の違い

- 概要 -

監獄とは、受刑者、刑事被告人、被疑者、死刑を宣告された者等が収監される施設のことで、刑務所とは受刑者のみを収監する施設の事である。

- 詳しい解説 -

監獄とは、監獄法に基づいて、受刑者、刑事被告人、被疑者、死刑を宣告された者等が収監される施設のことであったが、2005年に制定された受刑者処遇法によって監獄法が大きく改正されて、法令上「監獄」という名前は廃止された。そのかわりに現在では、受刑者を拘禁する施設を「刑務所」とし、被疑者や被告人を勾留する施設を「拘置所」としている。これに少年受刑者を拘禁する施設である「少年刑務所」を合わせた施設の総称が、現在では「刑事施設」と呼ばれている。

つまり、監獄とは現在でいうところの刑事施設であり、刑務所とは刑事施設の1つであり、主に受刑者を拘禁する施設のことである。刑務所は刑を執行することに重きをおいた施設ではあるが、更生の見込みがある者に対しては支援が行われる場合もある。