共和主義と社会主義の違い

共和主義と社会主義の違い

共和主義と社会主義の違い

- 概要 -

共和主義とは、君主を置かず国民が選んだ者が国を統治する事を良しとする、反君主主義のことで、社会主義とは、個人だけが富む事を許さず、土地も資源も平等に分配し、貧富の差のない社会を目指す思想。

- 詳しい解説 -

共和主義とは、共和制を支持する社会思想で、共和制とは世襲君主制を否定する考え方から生まれた、国家元首は国民の意志によって選ばれるべきという政治思想。君主制を否定する理由は、君主制だと政治が私物化されてしまう危険性があるから、である。共和主義とは、もともとはラテン語の「公共物」という意味。

一方社会主義とは、資本主義とほぼ同時に生まれた考え方で、競争原理の資本主義を否定し、皆で土地や資源を共有し、平等に分配して貧富の差のない社会を目指すという政治思想のことである。重要産業の生産や販売の手段は政府が所有または国民で共有すべきとしていて、共産主義(私有財産を否定し、全ての富を平等に分配しようとする政治思想だが、独裁者が生まれやすい)の第一段階とも言われる。