区別と差別の違い

区別と差別の違い

区別と差別の違い

- 概要 -

区別とは、二つ以上のものの違いを認め、それらをはっきりと分ける事で、差別とは感情や先入観でものごとに優劣を付けたり扱いを露骨に変えたりすることをいう。

- 詳しい解説 -

区別とは、二つ以上のものの違いや特徴を、感情や先入観抜きに認めて、それらをはっきりと分ける事である。分ける際は、必ず合理的であることが重要。「Aさんは女性で、Bさんは男性です」「Aさんは計算が得意だから経理、Bさんは話術に長け、コミュニケーション能力が高いから営業」と分けるのは、特に優劣をつける訳でもなく、性別や能力という特徴で、単純に、また合理的に分けただけなので、区別となる。

差別とは、二つ以上のものを先入観や感情で優劣をつけたり、扱いを不当に変えることである。「二人とも能力は全く同じだが、Aさんは女性で結婚したら仕事を辞めそうだし、仮に出産後仕事を続けても、子供が熱を出したら休んだりするだろうし不採用。Bさんは男性なので、定年までしっかり働いてくれたり、結婚して子供が出来ても子供の世話は奥さんに任せて普通に働けるだろうから採用」という様に、能力は全く一緒であるにも関わらず、Aさんは女性で結婚出産後問題がある=Bさんは男性だから結婚出産しても問題無い、という先入観で合否を決めてしまったので、差別となる。