検認と承認の違い

検認と承認の違い

検認と承認の違い

- 概要 -

検認とは、検査をした上で認める事を言い、主に遺言書が偽造された物でないか等を家庭裁判所が調査することを言い、遺言書が有効かどうかを判断する訳ではない。承認とは物事が正当、事実かであると認めたり、または「よし」と認める意思表示の事。

- 詳しい解説 -

検認とは、物事を検査した上で認める事を言い、主に公正証書遺言以外で作成された遺言を確認し、「遺言書の現状を確保」を目的として家庭裁判所が行う事である。遺言書が有効か無効かを判断する訳ではない。「遺言書の現状を確保」とは、後々改変されたり、偽造されたりする事を防止する、という事である。検認後に遺言執行者か遺言執行者から依頼を受けた専門家が、名義変更等の手続きを遺言書に従い行っていく。検認を行わずに勝手に相続を進めたり裁判所以外で遺言書を開封、または改変等行った場合は、罰金や、最悪相続人から外されてしまう。

一方承認とは、相続において、相続人が相続する意思があることを意思表示することを言う。相続といっても、プラスになる相続もあれば故人の負債といった負の相続もある為、当然後者の場合は相続は拒否したい所である。これを無条件に相続人に相続させるのは権利侵害であるとして、相続を承認するか、相続を放棄するかの選択権を与えている。