高コレステロール血症と高脂血症の違い

高コレステロール血症と高脂血症の違い

高コレステロール血症と高脂血症の違い

- 概要 -

高コレステロール血症とは、LDLコレステロールが140mg/dL以上の状態の事で、高脂血症とは、高コレステロール血症の状態であるか、トリグリセライドが150mg/dL以上であるか、その両方の状態である事。

- 詳しい解説 -

高コレステロール血症とは、LDLコレステロールが140mg/dL以上の状態の事である。コレステロールとは、人間の体に必要な脂質であるが、増えすぎてしまうと血管の中に蓄積し、動脈硬化を起こす。すると血の流れが悪くなり、血を送り出す心臓に負担がかかったり、様々な臓器に十分な血が行きわたらず正しく機能しなくなったり最悪壊死する。血管が破れやすくなり、脳梗塞等も起こしやすくなる。LDLコレステロールとは悪玉のコレステロールの事である。

一方、高脂血症とは、上記の高コレステロール血症の状態であるか、トリグリセライドが150mg/dL以上であるか、その両方の状態である状態の事。トリグラセライドとは、中性脂肪の事で、肉や魚、食用油に含まれる脂質の事である。これが増えすぎるとエネルギーとして使いきれず、皮下脂肪として蓄えられ、肥満に繋がり、生活習慣病を引き起こす。現在では高コレステロール血症と高脂血症を総称して「脂質異常症」と呼んでいる。