史学と文学の違い

史学と文学の違い

史学と文学の違い

- 概要 -

史学とは、歴史を学ぶ学問のことで、文学とは、特定の作者や地域、時代の文章作品を詳しく調べていく学問のことである。

- 詳しい解説 -

史学とは、歴史を学ぶ学問の事で、歴史学と同じ意味である。歴史はただ単に過去の出来事や終わった文化で、未来に関係は無いと思われがちだが、歴史を知る事で今がどうの様にして出来上がったのか知り、どの様な失敗があったのか、今後はどうすれば同じ過ちを繰り返さずに進んでいけるのかのヒントとなる、未来への学問でもある。ただ、あくまで歴史を正しく理解する事がポイントなので、科学的で解釈の揺れはあまり認められない。日本史や西洋史、東洋史等範囲は全世界。文献資料や古資料を読み解いて分析するだけでなく、古文書調査や発掘、現地訪問等単に座学だけではない。

一方文学とは、文章や言葉によって表現されている芸術作品の事である。書面に残された文章だけではなく、言葉のみで伝わってきた、伝えるものも文学に含まれる。文学も過去の文献や古典を研究するので、史学と似ている部分もあるが、史学は全体を把握する為にざっくりと見る感じで、文学の場合は作者の意図や心情、微妙なニュアンス等も汲み取る様に読み込む。