演出とヤラセの違い

演出とヤラセの違い

演出とヤラセの違い

- 概要 -

演出とは、シナリオに基づき演劇や映画、テレビ放送等を、より面白く、魅力的なものにする為に俳優の演技や効果音等を調整していくこと。ヤラセとは、事実とは違う、ねつ造の事で、わざと負けたりインタビューで欲しいコメントを言わせる等の事。

- 詳しい解説 -

演出とは、脚本に基づいて演劇や映画、テレビ放送を、より魅力的な物にする為に、俳優の演技に指導を入れたり、効果音やCG、画面構成や各種装置等を工夫する事である。具体的には、お笑い番組でネタの面白いと思われる所で笑い声を入れたり、大事な場面でワイプを入れたり、カット等も駆使して強調する事や、俳優に「もっと苦々しい口調で台詞を言ってくれ」等と演技に注文を付けたりする事。演出は非常に重要で、同じ脚本であっても演出家が変われば、悲劇が喜劇になったり、駄作が優良作になったり、またその逆もある。いわば同じ材料でどの様に味付けするのかを決める事である。

一方ヤラセとは、事実とは違う演出をして、それをさも偶然起きた事の様に表す事である。例えば、AとBが勝負する試合で、真剣勝負をするのではなく、あらかじめAが勝つ様にBに手加減をさせたり、本当はBが勝ったのに、映像を加工して、Aが勝った様に編集して世に発表する事等。演出はあくまで、面白くするための「盛り」であるが、ヤラセは「ねつ造」である。