社交辞令と建前の違い

社交辞令と建前の違い

社交辞令と建前の違い

- 概要 -

社交辞令とは、思ってもいない事だが相手に気を良くしてもらって人間関係を潤滑にしようと相手をほめる事を言い、建前とは本音ではないとは言い切れない場合もあるものの、本音を言うのははばかられる状況の中で、空気を読んでその場で良さそう、求められていそうな意見を述べる事。

- 詳しい解説 -

社交辞令とは、本当は思ってもいない事だが、とにかく相手に気を良くしてもらって、その相手との人間関係を潤滑にしようとして褒める事である。例えば女の先輩が「最近太っちゃった」と話しかけてきたとして、事実がどうであれ「全然太ってなんかないですよ!気のせいですよ、先輩本当にスラっとしてて羨ましいです」と言っておく。人間関係が潤滑になるかはさておき、問題は起こさずに済む。

その他「次の機会も是非よろしくお願いします」「またご一緒しましょう」等、別にその気も無いが、言わないのも感じが悪い上、締まらないので、とりあえず決まり文句的に使ったりもする。相手の為というよりは、自分の為や、人間関係をうまく守る為に言っている。

建前とは、社交辞令とほぼ同義であるが、建前はよりTPOをわきまえて話す内容を変えている。会議で全員がAが良いと言っていて、本当は自分はBが良いと思っているが、一人でも反対がいると会議が長引く可能性もあり、周囲に合わせて自分もAが良いと思う、等と本音を隠して言う事。空気を読んで自分の意見を偽ったり(周囲の為)、自分の本音を隠す為(自分の為)に建前は使われる。