経営理念と社是の違い

経営理念と社是の違い

経営理念と社是の違い

- 概要 -

経営理念とは、経営者や会社が経営を行う上で活動方針としている考え方等の事を言い、社是とはどうしてこの会社を設立する事になったかという根本理由や、それとはまた別の現在会社が目指す方向を言う。

- 詳しい解説 -

経営理念とは、経営者や会社が経営、運営を行う上での活動方針の事である。経営者が多くのリスクを負ってまで起業、経営するのは金儲けがメインである事は間違いなく、利益追求は株式会社のあるべき姿だが、その本音は置いておいて、表向きは「社会に役立つ技術提供を」といった綺麗な言葉に置き換えて発表する。経営理念は、先代のそれを引き継ぐ場合や、経営者が変わるごとに変化していく場合もある。

社是とは、会社を設立するに至った理由や理念の事、あるいは設立時とは変化し、新たに設定された経営理念を守る、実践していく為の憲法的な物である。例えば、「安全で安心な美味い物を提供する」という事が社是であった場合、自社製品のコストカットをしたい為に少し不安な材料を使おうと思ったが、これは社是に反する為、いくら利益の為とはいえ、ダメだ」等、行動をする際に指針となる考え方。社是を外部に向けてのキャッチコピーであったり、宣伝文句にしている会社もある。また、経営理念が社是に反映されている事もよくある。

経営理念があり、それを実践すべく社是があるのが本来の流れだが、そもそも経営理念や社是が無かったり、どちらかしか無い、コロコロ変わる場合もあり一概には言えない。