膵臓と脾臓の違い

膵臓と脾臓の違い

膵臓と脾臓の違い

- 概要 -

膵臓とは、膵液と呼ばれる食べ物を消化する消化液を作り、十二指腸に送る臓器の事で、脾臓とは、古くなった赤血球を壊したり病原菌や細菌に対抗する抗体を作る臓器の事である。

- 詳しい解説 -

膵臓(すいぞう)とは、お腹の後ろ側にある20センチ程の細長い臓器の事で、膵液と呼ばれる食べ物を消化する消化液を作って十二指腸に送ったり、血液中の糖分量を調整するホルモンを出して血液に送り出す役割を担っている。膵臓にトラブルが起きると、自ら分泌した液で膵臓が溶かされてしまったり(膵臓炎)、それを何度も繰り返すと細胞が壊れて膵臓が硬くなり、機能を失っていく(慢性膵炎)事がある。ただ、膵臓は一部が悪くなっても、残りの正常な部分でカバーするという優秀な臓器の為、かなり損傷しない限りその機能は失われない。

脾臓(ひぞう)とは、血液中の古くなって酸素を運べなくなった赤血球を破壊したり、病原菌や細菌に対抗する抗体を作る臓器の事である。胃の後ろ側にあって、長さ12センチ、幅7.5センチ、厚さ5センチ程の大きさ。脾臓はそれ自体の病気というより、他の臓器の病気や不調を受けやすい。成人後は脾臓が無くても他の臓器でその機能を代用出来る為、無くてもさして健康に影響は無いと言われている。