掠れると擦れるの違い

掠れると擦れるの違い

掠れると擦れるの違い

- 概要 -

掠れるとは、一方が静止していて、それに対してもう一方がしっかりとではなくとぎれとぎれや少しだけ触れて動く事で、擦れるとは、物と物が互いにすれあう事を意味する。

- 詳しい解説 -

掠れる(かすれる)とは、例えば筆に絵具や墨を付けて、紙に絵や文字、線等を書いた際に、しっかりと色が載らずに、ところどころ穴があいた様になったり、線が途切れたりしてしまう様な状態の事である。絵具や水が足りていなかったり、筆を早く動かし過ぎたりすると起きる現象であるが、こと芸術の分野においては、掠れも「味」として評価される事もある。

擦れる(こすれる)とは、物と物とが互いにすれあって削れたり、互いの摩擦によって傷つけあう事である。例えば、「靴底と地面が擦れて靴底が減ってしまった」「葉と葉が擦れる音がする」様な使い方をする。掠れるは、「しっかりと接着していない」といった意味だが、擦れるは「お互いの摩擦によって起きる事」を意味している。掠れるは味になるが、擦れは味にならずただの損傷や現象として捉えられる。