化学肥料と堆肥の違い

化学肥料と堆肥の違い

化学肥料と堆肥の違い

- 概要 -

化学肥料とは、無機質の原料を化学的に処理して取り出し、工場等で人工的に合成した肥料の事。堆肥とは、鶏糞や樹木の皮、生ごみ等の有機質の原料を微生物によって完全に分解させて作られた肥料の事。

- 詳しい解説 -

化学肥料とは、無機質(鉱物や金属や岩石といった生命活動にかかわっていない物質で、主にミネラルと呼ばれるもの)の原料を化学的に処理し、人工的に合成した肥料の事である。植物の生長に必要な「窒素」「リン酸」「カリ」の3要素+「カルシウム」や「マグネシウム」を混ぜた物が多い。一つの要素、もしくはこの中から2つ以上の要素を組み合わせた、固形や液体の物がある。狙った通りの栄養素を狙った量のみ使う事が出来、凝縮されている為持ち運びも楽、臭い等も堆肥に比べると気にならず、即効性がある。ただし植物を育てた後にも土に残りやすく、土壌汚染や微生物を大量に殺してしまって土がダメになったり、植物が過剰に栄養をとってしまい味が悪くなってしまうといった問題がある。

堆肥とは、鶏糞や樹木の皮、生ごみ等の有機質の原料を微生物によって完全に分解させた肥料の事。堆肥は植物に栄養を与えるだけでなく、土壌を保水性と通気性が良く、フカフカで良い土にする。化学肥料と違い、狙った通りの栄養を狙った量与えるのは性質上難しい。また、作るのに時間がかかる上、かさばり、臭いもする。