中性と中和の違い

中性と中和の違い

中性と中和の違い

- 概要 -

中性とは、酸でもアルカリでも無い中間の状態である事で、Ph7の事である。中和とはどちらか一方に偏ったものの特性や性質を和らげさせる事だが、必ず中性(中間)になるとは限らない。

- 詳しい解説 -

中性とは、酸でもアルカリでも無い中間の状態である事で、Ph7(純水)の事である。洗剤等であれば、Phが高い程、または低い程洗浄力がアップするので、中性洗剤は洗浄力に関して言えばイマイチである。しかしその分、肌への負担や水の汚染は弱いので、人や環境に優しいとも言える。

中和とは、対立した2つの性質のうちのどちらか一方に偏ってしまった特性や性質を和らげさせる事、またはその化学反応の事である。あくまで和らげさせるだけで、必ず中性(中間)になる訳では無い。例えば、強い酸性の液体と、弱いアルカリ性の液体を中和すると酸性の液体になり、逆に弱い酸性の液体と強いアルカリ性の液体を中和するとアルカリ性の液体になる。ちなみに同じ濃度、同じ体積の酸とアルカリを中和した場合は中性になる。