農家と農民の違い

農家と農民の違い

農家と農民の違い

- 概要 -

農家とは、農業で生計をたてている世帯の事で、農民とは農業経営者だけではなく、農業に従事しているだけの者の事も含む。

- 詳しい解説 -

農家とは、農業で生計をたてている世帯の事である。農林水産省の資料によると、経営耕地面積が10a以上又は農産物販売金額が15万円以上の世帯をいう。世帯員の中に兼業従事者が一人もいない農家の事を「専業農家」と呼び、世帯員の中に兼業従事者が一人以上いる農家の事を「兼業農家」と呼ぶ。節税目的で法人化している場合でも、家族経営同然の状態の所は農家とされる。

一方農民とは、農業経営者だけではなく、農業に従事しているだけの者の事も含む。江戸時代はほとんどの人が農民であった。江戸時代の身分制度の名残で残っている名称で、現代では農家は世帯、農民は個人という程度の違いで使い分けされている位である。

都会の社会生活に疲れた若者や、今まで農業に関わってこなかった定年後の年金生活者が農家になりたいと田舎へと引っ越してくる事が増加してきている。しかしその中で補助金無しできちんと農家としてやっていける者はごく僅かで、新規就農者で失敗する割合は7割とも言われている。