- 概要 -
打ちこわしとは、ききんで苦しい生活を、米の値上げ等をして更に苦しめる米屋や高利貸しを下層民が団結して襲撃し、家屋等を破壊した暴動の事で、主に都市部で起きた。百姓一揆とは役場や地主の不正や、高い年貢に怒った百姓が団結して武装し、これに抗議した活動の事で、主に農村部で起きた。
- 詳しい解説 -
打ちこわしとは、ききんで食べる物が少なく苦しい生活を、米の値上げ等をして更に苦しめる原因を作ったと考えられる米屋や高利貸しを下層民が団結して襲撃し、家屋等を破壊した暴動の事である。その際、家屋を破壊するだけではなく、とにかく飢えの問題がある為、米屋等の米蔵を襲撃して米を奪ったりもした。米の値上げは農民には関係無いので、米は買って食べる民の多い都市部で起きたもの。
百姓一揆とは、役場や地主の不正や、高い年貢に怒った百姓が団結して武装し、これに抗議した活動の事で、主に農村部で起きた。打ちこわしとは違って相手が代官や役人、間接的には幕府と、いわゆるお上になり武力では勝ち目が無いので、多少のいざこざはあったものの、武装はあくまで意気込みを見せる為の物であったと言われる。