徒然草と方丈記の違い

徒然草と方丈記の違い

徒然草と方丈記の違い

- 概要 -

徒然草とは、鎌倉時代の末期に吉田兼好によってまとめられたとされる随筆で、方丈記とは鎌倉時代の初期に鴨長明によってまとめられたとされる随筆の事。

- 詳しい解説 -

徒然草とは、鎌倉時代の末期に吉田兼好によってまとめられたとされる随筆の事である。全編243段。兼好が40代後半の時の作であると言われているが、若い頃の作も混じっているとする説もある。内容は思いつくまま、ありのままに書かれており、論題も人生論や人間観、女性観に物語に備忘録と、統一性が無いが、無常観に基づく人生観や美意識等が伺える。方丈記に比べると、無常を説きながらも明るいイメージである。

方丈記とは、鎌倉時代の初期に鴨長明によってまとめられたとされる随筆の事である。内容は長明が世間を観察して書き記した記録となっており、天災や飢饉といった大きな出来事が書かれており、重要な歴史資料としても扱われている。この様に割と辛く苦しい時代であった為、生における変転無常を嘆いて、人間の苦悩を強く感じる、少し暗いイメージである。