抑圧と抑制の違い

抑圧と抑制の違い

抑圧と抑制の違い

- 概要 -

抑圧とは、自分を守るために無意識的に辛い記憶や感情などを消してしまったり、失敗をしない様にそういうものに挑戦しようとする意欲を消してしまう防衛本能で本人は自覚が無いもの。抑制とは、感情の爆発や衝動等を、本人が自覚し、意識的に抑え込む事。

- 詳しい解説 -

抑圧とは、自分を守るために無意識的に辛い記憶や感情などを消してしまったり、失敗をしない様にそういうものに挑戦しようとする意欲を消してしまう防衛本能で本人は自覚が無いものの事である。自我の安定の為に無意識のうちに行うものなので、その判断基準が自分でもよく分からなかったりする。無意識に行っているが、決して精神的に疲弊しないとも限らず、また根本的な解決にもなっていない為、あまり抑圧が強いと後々反動が出てしまう場合もある。

抑制とは、感情の爆発や衝動等を、本人が自覚し、意識的に抑え込む事である。抑圧とは違って自覚があり、抑え込むべきかは本人が判断した上で努力して行っている。また、抑制した事に関しての記憶もきちんと残っており、後々思い出す事も出来る。意識が働いているだけに、その時のストレス状況や環境等によって、抑制にかかるエネルギーは変わってくる。

抑制もかなりストレスのたまる事であるが、抑圧は意識にのぼらせる事すら危険であるものが対象な為、何かのきっかけで爆発する危険性は抑圧の方が高い。