議定書と条約の違い

議定書と条約の違い

議定書と条約の違い

- 概要 -

議定書とは、条約形式の一種で、会議に出席した国々の中で一定の賛成を得て、更に署名した国のみに適用されるもの。条約とは、法的な拘束力を持つ、国家間で決められた約束事。

- 詳しい解説 -

議定書とは、条約形式の一種で、会議に出席した国々の中で一定の賛成を得て、更に署名した国のみに適用されるもの。国際会議で話し合って決められた事をまとめた文書で、国の最近では、二酸化炭素の排出量削減について取り決めた京都議定書がある。他の条約に比べると、脱退しやすく比較的拘束力は弱めである。

一方条約とは、法的な拘束力を持つ、国家間で決められた約束事の事である。採択、締結、批准、発効など、段階を踏んでやっとその効力が発動する。「協約」「協定」「議定書」「議事録」等、様々な名前が付けられるが、この名前によって条約の重みや効力の優劣がある訳ではないとされている。しかし、実際の所は、拘束力の強さや罰則のあるなし、条件により脱退(批准しない)がしにくい等、その名前によって確実に力の強弱は存在している。